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山形県天童市石鳥居二丁目

2017/08/22取材

 

清池(しょうげ)の石鳥居は、山形市の成沢(なりさわ)、そして山形市の元木(もとき)にある石鳥居とともに「最上の三鳥居」の一つとされている。すぐ西側を古い街道である横街道が南北に走り、現在は東西に面して立っているが、山寺立石寺の境内にある山王神社の鳥居といわれ、もとは山寺に向かって立っていたものと考えられている。

両柱の間が3mで、凝灰岩製の鳥居であり、平安時代後期の建立と推定されている。柱の上の笠木と島木は一つの石からなっており、ほとんど直線的である。柱の上方にあった貫や束は失われてしまったが、その痕跡が両方の柱に残っている。柱は太く、上方がすぼまり、胴張の感じがあり、力強く古拙な趣がある。