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山形県寒河江市柴橋

2013/10/05取材

 

柴橋集落の北西端のこの地は、古くより「オツキヤマ」と呼ばれており、外界の悪神、疫病から集落を守るため、道祖神が祀られていた。

祭神は「月読尊」だったが、いつの頃からか、小堂が建立され、木造阿弥陀如来像が安置され、この堂を月山御堂といった。

その後、月山御堂は、柴橋村社の伊豆神社に合祀され、この地には、泥田の中から見つけられた、頭のない地蔵を道祖神として祀るようになった。頭がなかったことから、村人らは「首無し地蔵」「縁切り地蔵」と呼ぶようになった。

この縁切り地蔵には、病と縁を切りたい、イボを取りたい、貧乏から逃れたいなどの願いを持つ人々が参拝するようになり、今も柴橋の人々に崇拝されている。