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山形県中山町長崎…光秀院

震災前取材

 

この大日如来は、中山町の光秀院にある。大日如来は、出羽三山の奥の院である湯殿山の本尊であり、江戸時代、湯殿山には参詣者が絶えず、この光秀院は、福島県相馬の「お行さま」の祈願所として栄えた。

明和5年(1768)、この大日如来像を湯殿山に奉納しようと、相馬のお行さま100人ばかりで運んできた。ところがどうしたことか、この光秀院前で、どんなに力を入れて引いても動かない。この町の人々は、「大日様はここにおいでになりたいのだろう」と話し合い、お祭りをしてこの地に安置したと云う。

この大日如来像は、県内では最も大きな大日様といわれている。