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山形県村山市楯岡字小松沢

震災前取材

 

小松沢観音は、最上三十三観音札所の二十番目の札所となっており、天平9年(737)、行基が布教のため訪れ、この小松沢の里にしばらく足をとどめ、三体の仏像を彫刻したことに始まる。当初は山麓の巌上に建てられていた為、巌上三所権現と称した。しかし、寛文年間(1655~72)山火事で類焼し、その後も火事にあったが、三体の仏像は少しも破損しなかったと云う。

現在の社殿は、享和2年(1802)に再建されたもの。麓から観音堂までの参道には164段の石段があり、途中には仁王門が建ち大きな草鞋が揚げられている。また、楯岡笛田にある石鳥居は、この小松沢観音に向かって建てられたとも考えられている。