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山形県村山市白鳥

震災前取材

 

かつて、白鳥不動尊は、白鳥氏が歴代の守り本尊として宮下の地の居館内に護持されていた。

天正12年(1584)、白鳥十郎長久が最上義光によって山形城で謀殺された後、秘仏の不動明王は何者かによって持ち去られ行方不明になった。後に北畑の滝沢の田の中から見つけられ、旅の修験僧に託されたと言い伝えられる。

宝暦5年(1755)、弓田の元屋敷に草堂を建て不動尊を安置した。この地区の住民達はもとより近隣諸郷の尊崇は篤く、その後、大正10年(1921)、白鳥氏ゆかりの古城址の高台に移築された。