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山形県酒田市南新町一丁目

震災前取材

 

旧白崎医院は総ケヤキ造りの白い洋館。大正8年(1919)に造られた外科専門の病院建築である。酒田市唯一の木造洋風建築で、デザイン、材料ともに優れ、しかも大正期の原形がこれほど完全な形で残っている例は少ないといわれている。昭和51年(1976)の酒田市大火で焼失を免れ、復興政策の一環として日和山公園の一角に移築された。

木造2階建て、寄棟、瓦葺で、外壁は下見板張りで縦長の上げ下げ窓を採用し、窓回りの額縁も洋風の要素を取り入れている。建物内部も当時の外科病院の病室がほぼそのままの姿で残っている。