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山形県寒河江市平塩

震災前取材

 

この「平塩」の地には、古くから数ヶ所の塩の出る泉があり、古くから人々が住みついた。 岩塩層から湧き出る水には硫黄分と塩分が多く含まれている。

かつて塩は貴重なもので、この地ではこの塩水を熱して水分を蒸発させ、残った塩水を冷やし塩を取り出していた。このことから、この地は「冷や塩」がなまって「平塩」と呼ばれるようになったと伝えられる。

明治7年(1874)の記録にも、この製塩のことが見え、太平洋戦争中も、電気分解で1日15kgほどの塩を得ていた。またこの塩泉を使って、明治期には熊野鉱泉が開かれ、皮膚の病に効用があるとして、入浴する人が多かったと云う。