山形県米沢市赤芝町…愛宕山

震災前取材

 

愛宕神社は、米沢市遠山の愛宕山(海抜559m)山頂に鎮座する。創建は大同2年(807)と伝えられ、江戸期には上杉氏の崇敬も篤く、社領十二石五斗が与えられていた。神仏習合により勝軍地蔵が祀られ、戦勝祈願の信仰も集めた。

この地には、上杉鷹山が自ら雨乞い祈願に参詣し、慈雨をもたらしたという伝承が伝えられる。

明和8年(1771)は春先から雨が少なく、前年に続き農作物への被害が心配されていた。藩では領内の寺社に雨乞いの祈祷を命じたが、一向に雨は降らなかった。この様な中、第十代上杉藩主の上杉鷹山は、自ら謙信を祀る御堂で雨乞いを始め、6月には未明に竹俣、色部の両奉行を伴い愛宕山に登り、降雨祈願を行った。すると、恵みの雨が降り始め、終夜降り続いた。この雨により、枯死寸前の農作物は蘇生したという。

この年は、結局前年と同じく米沢領内では5万石程の干魃の被害を出したが、この鷹山の農民を思う行動は、領民に長く讃えられた。

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