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山形県朝日町三中

震災前取材

 

別名:八ツ沼

昔、この春日沼の隣村の鳥谷ヶ森城には弥生姫という美しい姫がいた。村祭りに遊びにきた弥生姫は、八ツ沼城の若君と出会い二人は恋仲になった。

ところが、和合の若君も弥生姫に想いを寄せていた。弥生姫の父の岸美作守は姫を八ツ沼に嫁がせることにした。

和合の若君は、姫を奪おうとし兵を差し向けたが返り討ちにあってしまった。そこで山形城の最上義光に「八つ沼は山形城を不意打ちにするつもりだ」と讒言し、義光は八ツ沼城に大軍を繰り出した。八ツ沼勢は善戦したが、多勢に無勢でついに八ツ沼城は落城した。

若君と弥生姫は、この春日沼に身を投げ、二人は湖底で夫婦として睦まじく暮らしたと云う。湖面に木の葉が浮かないのは、弥生姫が毎朝早くに、湖面をほうきできれいに掃き清めているからだと伝えられる。

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