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山形県南陽市金山

震災前取材

 

昔、この 辺りには金山があり、その金山がまだ盛んであった頃、この砥石沢の大きな岩の洞穴には鬼が住んでおり、ここを通る旅人を襲い、金や品物を奪い人々に恐れられていた。

鬼は、七日びには、岩から岩にわたした長い竿にきれいな着物を掛けて虫乾しをしたと云う。これを見たものは、長者になるとも盲目になるとも言い伝えられている。

人々はいつからか、この岩を「鬼免石」、鬼の着物を乾かした岩を「竿掛石」と呼ぶようになった。