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山形県長井市伊佐沢…玉林寺境内

震災前取材

 

玉林寺のお玉の墓は、久保桜の伝説にあるお玉のものであると伝えられている。

お玉は、伊佐沢の豪族の渋谷氏の娘で、その秀でた美しさは近隣でも評判だった。お玉は、伊達氏の家臣桑島将監の妻となったが、永禄13年(1569)に若くして亡くなった。将監は、お玉の菩提を弔い、桜を植え玉林寺を建立したと云う。

このお玉伝説は様々に伝えられ、お玉は桑島氏の娘とするものもあり、また久保桜は、お玉とその子の供養に植えられたとも伝えられる。このとき、久保桜に飾壇を築き、香を供し、数十人の出家を招き、幾百の人をあつめ餉を供し酒をすゝめ、塔堂供養の如くだったとも伝えられる。