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山形県新庄市本合海

震災前取材

 

矢向神社は、大きく蛇行する最上川が削り取った白い崖の中腹に鎮座している。平安時代中期の貞観16年(874)、従五位下を授けられたとの記録があり、日本武尊を祀ったものと伝えられる。矢向大明神とも呼ばれ、古来、最上川を上下する舟人の信仰を集める。

兄の源頼朝から追われる義経主従は、舟で最上川を遡り、この矢向神社を伏し拝んだと「義経記」に記されている。義経は本合海で舟を下り、亀割峠を越えて平泉に逃れていく。