秋田県にかほ市象潟町三丁目

震災前取材

 

芭蕉と曾良は、雨に降られて泊まった吹浦を朝に立ち象潟に向かった。しかし、この日も雨で、濡れながら難所の三崎峠を越えた。途中、雨が強く舟小屋の中で雨宿りしたが、昼ごろ象潟に着いたときにはずぶ濡れだったようだ。この日の宿泊予定の能登屋で休み、着物を借りてぬれた衣服を干し、うどんの昼食を食べた。

この日は能登屋に泊まるつもりだったが、あいにく熊野権現の祭りで女客があり、やむなく近くの向屋で一泊し、翌日は能登屋で一泊した。

以下は曾良随行日記の一節である。

○十六日 吹浦ヲ立。番所ヲ過ルト雨降出ル。一リ、女鹿。是ヨリ難所。馬足不通。番所手形納。大師崎共、三崎共云。一リ半有。小砂川、御領也。庄内預リ番所也。入ニハ不入手形。塩越迄三リ。半途ニ関ト云村有(是ヨリ六郷庄之助殿領)。 ウヤムヤノ関成ト云。 此間、雨強ク甚濡。船小ヤ入テ休。
○昼ニ及テ塩越ニ着。佐々木孫左衛門尋テ休。衣類借リテ濡衣干ス。ウドン喰。所ノ祭ニ付テ女客有ニ因テ、向屋借リテ宿ス。先、象潟橋迄行テ、雨暮気色ヲミル。今野加兵へ、折々木テ被訪。

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