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秋田県にかほ市象潟町

震災前取材

 

鳥海山は、山形県と秋田県に跨る活火山である。標高は2,236mで、関東以北では燧ヶ岳(ひうちがたけ)(2356m)に次いで、二番目に標高が高い。古くから山岳信仰の対象となり、山頂と、麓の吹浦と蕨岡には大物忌神社が祀られ、出羽国一ノ宮として崇められてきた。

松尾芭蕉と曾良は、酒田から鳥海山麓の象潟に向かったが、あいにくの雨模様で、鳥海山を遠望することは出来なかっただろう。しかし、酒田に戻る当日は快晴で、象潟から間近にその雄大な姿を見ることができたようだ。曾良随行日記には以下のように記されている。

快晴。早朝、橋迄行、鳥海山ノ晴嵐ヲ見ル。