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山形県最上郡金山町下野明

2015/09/14取材

 

杉や欅などの古木が茂り、巨木の根のからみあった参道をのぼった先に、巨大な集塊岩が、両端の岩に支えられて張り出しており、その下の広い空間と、奥の方からは清水が涌き出ている。

「岩円」とは岩屋を意味し、縄文土器が岩円内の表面に発見されることから、縄文期には実際に住居として使われていたと考えられる。

そのようなことから、古くからこの岩屋は「神の座」として信仰の対象になっており、五穀豊穣、村内安全、子孫繁盛を祈って地蔵が祀られ、また水神が祀られている。

干ばつの際には、近隣の村々から、水乞い、雨乞いの参拝者があり、ここに祈れば必ず雨がもたらされるとされた。祭礼には村人がこの岩屋にこもり、水垢離を行った。

岩上の大杉は、目通り周囲5.7mあり、神木としては金山一の大樹である。