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山形県長井市草岡

震災前取材

 

この地では、昔から地面にたくさんの土器や石器のかけらが落ちていることで知られていた。一面桑畑だったこの地の一角を、昭和52年(1977)、調査した結果、住居跡が発見され、縄文時代中期・晩期を中心に、古くは1万7000年前の旧石器時代から、2000年前の弥生時代までの複合遺跡であることがわかった。

この地は、洪水の恐れのない、水はけの良い小高い場所であり、また背後には朝日連峰の山が広がり、狩猟採集で生計を立てていた縄文時代には、大変住み心地の良かった場所と推測できる。

現在、この地には、発見された12棟の中から4棟を選んで、その上に住居が復元され、「縄文村」として公園化され整備されている。