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山形県鶴岡市狩谷野目字宮野下

震災前取材

天正16年(1588)8月、十五里ヶ原の戦いで本荘繁長率いる上杉、大宝寺勢と最上、東禅寺勢が激突し、最上、東禅寺勢が敗北した。敗れた東禅寺右馬頭率いる東禅寺勢は黒瀬に集結し、雪辱を果たさんと黒瀬に陣を敷いた。

一方これを追撃してきた上杉、大宝寺勢は、黒瀬川を隔てた狩谷野目に陣をしいた。その距離わずか二町余り、羽越合戦最後の激戦の地である。しかし、この戦いも最上勢は奮戦したが大敗し、戦死者八百余り、黒瀬川に重なり落ちて多数溺死したと伝える。