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福島県桧枝岐村居平

震災前取材

  • 橋場のバンバ
桧枝岐歌舞伎で有名な愛宕神社の参道に、石の姥像が祀られ、「橋場のバンバ」と呼ばれている。

この地の姥像は、修験の結界が変化したもので、本来は山岳信仰において女性が川から先の神域に入れないことを意味していたものと考えられる。橋守の意味もあったようで、この地の「橋場」の地名からそれが推測できる。

川に縁がある女性の像であることから、この地では水難から子供達を守ってくれるとして、親達の信仰を集めた。

またいつしか、橋から先を別な世界として、縁切り、縁結びの信仰が加わったものと考えられる。悪縁を切りたいときには切れるハサミを、良縁で切りたくないときには錆びた切れないハサミを供え願ったといい、縁結びの神としても信仰された。

また頭に椀を被せ願うと、いかなる願いでもかなえられるとも云われている。