福島県柳津町柳津字諏訪町甲

震災前取材

  • 魚渕
魚渕は、只見川の右岸にある渕で、ウグイの群生地として有名である。

昔、弘法大師が虚空蔵菩薩を刻んだ折、出た木クズを只見川に投じたところたちまち無数のウグイになって遊泳したと伝えられている。また、慶長16年(1611)、蒲生秀行が毒を流したことがあるが、この魚渕の魚のみは一匹も死ななかったと言われている。

ウグイは淡水魚で、ハヤ・マルタ・アカハラなどとも呼ばれ、一般には群れる習性をもたないが、ここ魚渕では群れていることから国の天然記念物に指定され、禁漁区として保護されている。魚渕に生息するウグイは神の魚として大切にされている。冬は冬眠状態となって岩窟に隠れているが春になると水面にあらわれて餌を求めて乱舞する。どんな災害にも魚渕を本拠として群生するところに霊魚として特異な存在がある。

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