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福島県天栄村田良尾井良沢

震災前取材

  • 馬入峠
白河から会津に入る主要道は、かつては勢至堂峠を通る国道294号線のルートだが、このルートの西側を平行に県道235号線も通っている。このルートの馬入峠にも上杉景勝は徳川の会津進攻に備えた土塁と空掘、内枡形虎口を築いている。

街道を挟み227mの長さがあり、土塁の高さは2メートルから5メートル、空掘の幅は7メートル、土塁の上場は1メートルで、一部土塁の外側は二重土塁となっている。戊辰戦争の折にもこの防塁は利用され、峠の会津側には、戊辰戦争時に掘った2人から3人用の銃座のような塹壕がいくつかある。