2015/11/14取材

白河市大信隈戸

  • 聖ヶ岩
徳一大師の弟子に、聖坊という修験者がいた。聖坊はあるときこの地に到り、岩の頂上の窪地に庵をつくり、里人の無病息災と五穀豊穣を念じたと伝えられる。

前方の岩は苔岩といい、左側の岩は虎雄ヶ岩と呼ばれている。東に向かい左手に毅然と聳える岩が、大日如来をいることから大日ヶ岩と号し、右手隈戸川右岸の岩窪に不動尊が安置されており、不動岩と呼ばれている。これらの岩々を総称して、聖坊に因んで、聖ヶ岩と呼ばれるようになった。

またこの地を、源義経が奥州に向かう途中に立ち寄り、その時に名付けられたとも伝えられる。

周辺には隈戸川が渓谷を刻み、幅30m、落差約5mの「不動滝」があり、レジャー設備も整備されている。