福島県矢吹町中畑

2015/03/24取材

  • 中畑陣屋跡の二本カヤ
 

この地は、天保8年(1837)、この地の領主となった旗本松平軍次郎康済の陣屋跡。

康済は、天保7年(1836)に、石見国浜田藩主から磐城棚倉棚倉6万4千石に移封された、松平(松井氏)周防守の子にあたる。その子の万太郎康直は、幕末の安政、万延年間(1859~60)に外国奉行に任じられ、その後は本家である棚倉藩の養子に迎えられた。

中畑陣屋には、白河藩主から棚倉へ移封された阿部正外の弟の松平巨摩之助康功が入り、中畑村等の計5千石を幕末まで支配した。

この陣屋跡には見事な二本のカヤの木が残っている。このカヤは、陣屋建築当時、すでにみごとな生育をしていたので残したものとされる。