福島県白河市旗宿関ノ森

2014/05/05取材

  • 従二位の杉
 

鎌倉時代の前期、歌人として有名な、従二位藤原宮内卿家隆がこの地に到り、手植えし奉納したと伝えられる。

藤原家隆は、中納言藤原兼輔の末裔で、権中納言藤原光隆の次男である。官位は従二位宮内卿で、『新古今和歌集』の撰者の一人である。小倉百人一首に次の歌を残している。

風そよぐ 楢の小川の 夕暮は 御禊ぞ夏の しるしなりける

推定樹齢約800年で、周囲約5mにのぼる巨木である。