福島県大玉村玉井字南町

2011/04/05取材

 

この玉井の南町には、「玉井」の地名のもとになった井戸が、今も大事に保存されている。

昔、安達太良山のふもとのこの村の、田んぼの片隅に井戸があった。ある晴れた日に、年老いたお百姓夫婦が畑仕事をしていた。疲れたので水を飲もうと一休みし、おばあさんが井戸へ水汲みに行くと、井戸の中になにやら光るものがあるのを見つけた。

おばあさんは不思議に思い、おじいさんを連れてきて二人で井戸の中の水を汲み上げた。何度も何度も水を汲み上げ、ようやく水はなくなり、井戸の中からとてもきれいな水晶の丸い玉が出てきた。

おじいさんは、その不思議な水晶玉を庄屋さんの所へ持っていき、訳を詳しく話し、庄屋さんは村中の人と相談し、井戸から玉が出たのでこの地を「玉井」と呼ぶようになったと伝えられる。

このとき出た水晶の玉は、明治天皇の東北巡幸の際に「玉の井の水晶玉」として天覧に供され、現在は「あだたらふるさとホール」に展示されている。

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