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福島県郡山市田村町谷田川字樋ノ口

震災前取材

 

郡山市谷田川から宇津峰へ上る登山道の途中にこの清水はある。

標高600余mの高地から湧き出すこの清水は、南北朝の戦乱が続いた14世紀の中ごろ、奥州南朝方の拠点として、山頂の宇津峰城に立て篭もった守永親王や多くの将兵達の飲料水に使われたことに由来し、「御」の敬称をつけ「御井戸の清水」と呼ばれている。

旱魃にもその水量は変わらず、豊かに湧き出る水は、多くの登山者に安らぎを与え、近在の人たちの生活用水としても利用されてきた。