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福島県富岡町上手岡字高津戸

 

別名:舘山城

高津戸館は、比高50mほどの台地の突端に築かれた山城で、東西600m、南北250mほどが城域だったと思われる。西端の山頂部に50m四方ほどの主郭が置かれ、東側稜線上に二の郭、三の郭と続いており、主郭と二の郭は、物見台や監視のための郭で、三の郭に居館があったと思われる。三の郭東側には空堀と土塁状地形が見られる。

築城時期、築城主、館主など詳細は不明であるが、高津戸速門の居館と伝えられ、また南北朝期の建武4年(1337)年、北朝方の伊賀盛光が攻撃した朝賀城がこの高津戸館であるとも云われている。この地域は、かつては南朝方の楢葉氏が支配しており、楢葉氏の支館と考えられる。