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福島県大熊町野上字湯の神

 

大熊町に流れ出る熊川の源流に位置する皮ふの名湯で、武田信玄の妹の子である寅王丸が、偶 然に発見し開湯したという由来を持つ。代々の相馬藩主が、狩猟の際に立ち寄る御殿湯であったとも伝えられる。

寅王丸については、各地に種々の伝承があり、この地には次のように伝えられる。

諏訪頼貞(寅王丸)は、戦いの果て流浪し、この野上の里に辿り着き、氏神である諏訪大明神を祀りこの地に落ち着いた。慶長元年(1596)、豊臣秀吉の命により金山を探しに来た山伏の金場源五郎が、玉林坊と名を変えた頼貞の草庵を訪れ、金を探すうちに、野上川上流で偶然温泉を発見したと伝える。