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福島県いわき市平沼ノ内字代ノ下

 

この弁財天堂は、賢沼寺の付属仏堂として管理されている。

大同2年(807)徳一大師が創建し、当時の磐城城主の海東小太郎清衡の開基と伝えられる。この地の歴代の領主の崇敬を集め、建造物、寺領の寄進を受けた。

奥の院は延享4年(1747)平城主の内藤備後の造営、山門は仁安3年(1168)、浮身堂は文化6年(1809)に完成した。

弁財天は、インドが発祥で、仏教の天等部に属し、福徳円満を思念する天である。古代インドでは河神であり、日本でも水に関わる地に祀られていることが多い。この賢沼弁財天は、海上航海の守護神として崇敬されている。

堂の前の賢沼は、歴代の領主より殺生禁断の地と定められており、鯉やウナギが群生しており、中には1mを超す巨大なウナギも生息している。またこの沼は、底なし沼と伝えられ、この地方の各所の井戸や沼と通じていると云われ、数々の伝説が伝えられている。