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福島県福島市御山

 

信夫山は、福島盆地の中央に位置する山で、別名青葉山といわれ盆地内のどこからでも見ることが出来、かつて信夫の庄といわれた福島市の象徴的な山である。

信夫山は東西2.7km、南北1.4km、周囲7kmの急峻な独立丘で、中央に羽黒山(標高260m)、西に羽山(標高275m)、東に熊野山(標高268m)さらにその北に立石山(標高220m)、東南に天狗の森(183m)といくつもの峰から成り立っている。昔から山岳信仰の山として知られて、それぞれの山頂には信仰の対象である神仏が祀られている。

関ヶ原の戦いが東軍の勝利に終わると、これを好機と伊達政宗は上杉の勇将の本庄繁長が守る福島城に押し寄せた。伊達の大軍は摺上川を渡り、信夫山の北部の瀬上で上杉軍を圧倒し、上杉勢は信夫山の羽黒山に逃げ込んだという。伊達勢は軍を進め、信夫山の上杉勢を駆逐し、本陣を福島城の目と鼻の先にあたる信夫山の山麓に本陣を置いた。

当時、松川は信夫山の南を流れており、この松川を挟み信夫山の山麓で上杉勢と伊達勢の戦闘が行われ、後にこの合戦は松川合戦と呼ばれるようになった。

現在は福島市民の絶好のトレッキングコースとなっている。