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秋田県湯沢市北荒町

震災前取材

 

雄勝郡会議事堂は、明治23年(1890)に工事着工し、翌24年(1891)1月に竣工した二階建て洋風建築である。屋根は方形で外壁は下見板張りになっており、窓は 下げ窓、玄関には半円形の欄間があり、玄関庇には軒飾りが付いている。

雄勝郡は、明治11年(1878)郡区町村編制法制定に伴い、郡役所は当時の湯沢町に設置された。明治22年(1889)、町村制施行に伴い、郡内には2町23村が成立した。大正15年(1926)郡役所が廃止され、この議事堂は湯沢町に無償で払い下げられ、その後湯沢町公会堂、雄勝地方事務所、町役場、市役所、公民館、図書館に利用され、昭和57年(1982)9月まで使用された。昭和59年(1984)、復元改築され現在にいたる。

雄勝郡は、その後市町村合併で郡から村が離脱するなどし、平成17年(2005)、には1町1村となっている。