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秋田県横手市増田町増田…増田小学校

2013/08/19取材

 

現在の増田小学校の地にはかつて増田城があり、樹齢640年を超える大杉がある。増田城は、貞治年間(1362~67)に、小笠原義冬が室町幕府の命により信濃からこの地に入部し築城した。

義冬は、増田城の築城にあたり、城の堅固と武運長久を祈り、愛娘と牛を人柱として生き埋めにし、その霊を慰めるために乾の方角に塚を造り、その上に二本の杉を植えたと云う。二本のうち一本は、落雷のため炎上し、残った一本も痛みが激しく、たびたび養生が行われている。現在の樹高は16m、幹周り7mである。

また、二本杉の脇の貞治碑は、義冬が姫の菩提のために三十五日忌に建立した供養碑であり、横手市金沢の八幡神社に奉納された義冬の大般若派羅蜜多経600巻は、姫の三年忌にあたって写経されたものと伝えられる。