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秋田県能代市鶴潟

震災前取材

 

釣潟神社は、仁寿年間(851~54)、慈覚大師が奥羽地方を巡錫した際、天啓を得て八重堀の地に草堂を結んだのが始まりとされ、天正元年(1573)現在地に移った。明治以前は、円通山宏大寺と呼ばれる寺院で修験道場だった。

古くからこの地域の人々の信仰を集めていたようで、特に安東氏からは絵馬や木像が寄進されている。また江戸期には、佐竹氏家臣でこの地を領した多賀谷氏の庇護を受け、延宝3年(1676)多賀谷隆景は本社の修築を行っている。

明治に入り、神仏分離の為か山神社として村社として列せられ、明治43年(1910)には、他の神社と併合して現在の釣潟神社になった。境内には寺院であったためか、一対の金剛力士の石像が石祠を守っている。