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秋田県鹿角市花輪

2011/10/02取材

 

鹿角郡公会堂は、大正5年(1916)に、大正天皇御大礼記念として新築された。木造平屋建柾葺の、この鹿角地方では珍しい洋風建築だった。

正面が左右と中央の三箇所が前面に張り出て、それぞれが切妻妻入りの屋根となり建物の全体のデザインを印象付けている。

床面積は542㎡、300人収容のステージ付ホールの他3室があった。建物本体ホール部分の大屋根は半切妻、両端と中央玄関の突き出したところは急勾配の三角屋根で、下見板貼りの壁、上げ下げ窓など洋風のデザインを凝らしている。また、中央玄関部分の柱頭には植物の葉か花が開いたような木彫模様が施されている。

郡内の文化の殿堂として、各種の行事や催物会場として使用されてきたが、戦後は花輪公民館のホールとして、地域の文化教育活動の中心施設としてその役割を果たしてきた。

昭和57年(1982)からは、民俗資料1500点を展示、資料館として利用されてい る。