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山形県米沢市城西一丁目

震災前取材

 

千勝院は、初めは上杉謙信が越後高田に創建した千手院に始まる。

謙信は、刀八毘沙門天を守護本尊として祀り、合戦の際は護摩を焚いて戦勝を祈願した。
上杉軍は降魔の神の毘沙門天の「毘」の地を大書した軍旗を掲げ戦場に赴いたが、この旗は本尊の代わりであり、そのため「御旗本尊」とも称された。

この軍旗のもと、上杉軍は多くの戦いに勝利を得たので、千度戦えば千度勝つという心念から、後に千勝院と改称された。また山号の「善日山」は、「日々是好日」から名付けられたという。

上杉氏の移封に従い、会津から米沢へと移った。このような由来によるものか、米沢の上杉祭りの行列は、この千勝院から出発する。