岩手県一関市花泉町花泉字上舘

2011/12/06取材

 

この地はその昔、坂上田村麻呂が蝦夷征討の折に、陣を敷いた場所である。

田村麻呂は霊夢に感じて、朝早く山に入り、二本の桜の木のある所に立って、剣を地に突き刺した。するとそこから、清水がこんこんと湧き出でた。

湧き出る泉は流れをつくり、桜の花びらを浮かべ、その様は実に美しく、「花立泉(かりゅうせん)」と名付けたという。

このことから、この泉のほとり一円を「花泉」と呼ぶようになり、昭和30年(1955)、新町の誕生にあたり、新町名を「花泉町」と定めた。現在は一関市と併合し、一関市花泉町となっている。