岩手県大船渡市日頃市町字関谷

震災前取材

 

この洞窟は、古生代シルル紀の石灰岩の鍾乳洞で、古代人の住居跡である。

奥行きは南北106m、最大幅58mである。遺跡は入口付近に形成され、尖底土器を含む、縄文時代の早期、前期、中期、後期、晩期の各時期の土器、さらに弥生土器、土師器が出土しており、長期間、断続的に使用されていたと考えられる。

また、鹿、猪などの獣骨が大量に出土し、狩猟活動が活発であったことを示している。
この洞窟には、不思議な伝承もあり、その一つに次のようなものがある。
昔、この洞窟の中の水は塩辛く昆布も採れた。ある者がこの洞窟がどこに続いているか不思議に思い犬を奥にはなったところ、犬はそのまま戻ってこなかった。ところが何日かたった後に、5里も離れた三陸町陵里から全身すり切れて出てきたという。

2 thoughts on “関谷洞窟

  1. この洞窟の名前が所在地を現していますが、日頃市町関谷が実際の住所です。
    訪れる人が道に迷わぬ様に

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