岩手県岩泉町小本

2012/04/01取材

国道45号線の小本トンネル南側入り口の近くに「熊の鼻展望台」への入り口があり、そこから展望台への途中の崖から茂師龍の化石が発見された。

日本では、昭和9年(1934)に、当時日本領であった樺太からニッポノサウルスが発見されていたが、中生代には日本列島は形成されておらず、大部分が海だったために、恐竜は生息していなかったと考えられていた。

しかし、「熊の鼻」の南の茂師地区の古い地層から、昭和53年(1978)、日本で初めて、草食性大型恐竜の骨の化石が発見され、モシリュウ(茂師竜)と呼ばれるようになった。

モシリュウは日本国内で発見された化石としては初めて恐竜と確定したものであり、これにより日本でも恐竜化石の存在が認められ、その後の全国各地での恐竜化石発見のきっかけとなった。