岩手県花巻市東和町北成島

2011/08/02取材

 

この毘沙門山は。行基が開山し、その後慈覚大師が中興し、一山十二坊、七堂大伽藍があり大いに栄えたと伝えられる。

延暦21年(802)、征夷大将軍坂上田村麻呂が、蝦夷征討に際し、日本の北辺の守護神としてこの成島の地に祀り、慈覚大師によって開眼されたと伝えられる、兜跋(とばつ)毘沙門天立像がある。

この毘沙門天像は、一木造りで、高さ約4.7mの日本一の巨像である。また欅一木造りの吉祥天立像もあり、ともに国の重要文化財に指定されている。
仏堂の毘沙門堂は、室町時代後期のおおらかな様式を持っており、これもまた国の重要文化財に指定されている。