岩手県金ヶ崎町西根字諏訪小路

震災前取材


 

金ヶ崎の地は、伊達藩の北端にあたり、南部藩と境を接する地である。金ヶ崎城は藩境の警備という重要な拠点となるべく場所で、伊達氏はここに南部藩の押さえとして伊達一族の大町氏を配した。大町氏は、200年以上にわたりこの地を治めた。

金ヶ崎は、その北側を北上川が流れているため、南側の諏訪小路に武家屋敷を配した。小路はほぼ江戸時代のままで、鉤形や桝形、弓形の道路を組み合わせ城下町特有の形態を残している。