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福島県只見町梁取字御東

震災前取材

  • 成法寺観音堂
成法寺は、平安時代初期、徳一上人によって開山されたと伝えられる。境内裏山は奇岩怪石の断崖絶壁があり、古来から信仰の対象になっていた。弘法大師もここを訪れたという伝説が残る。

観音堂は室町時代に建立されたと推定され、寄棟造、茅葺、三間四面の純唐様建築。本尊は聖観音坐像で、高さ77cm、ヒノキの寄木造、彩色玉眼入りで、金泥塗りの彩色はいまだにその美しさを留め、肌に近い独特の彩色から「人肌観音」とも呼ばれている。運慶様の流れを基調に、衣文には新来の宗風彫刻の影響が多分に見られるという。

観音堂、観音像ともに、国の重要文化財に指定されている。