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福島県棚倉町字寺山

この大杉は、棚倉町双ノ平地区の二柱神社の境内に聳え立つ。樹齢は約千年で、高さ約37m、幹回り約8m、枝は東西、南北に約15mほど張り出している。太さを保って直 立する姿からか、「鉾杉」とも呼ばれている。

二柱神社は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)を祭神としたことから「二柱」と名付けられ、この杉は、そのとき神木として植えられたと云う。

この地域は、八溝山に蝦夷の抵抗の伝説が残るが、比較的早い時期に中央政権の支配下に入ったと考えられる。二柱神社は、延喜年間(901~923)に、久慈川をさかのぼり定着した入植者らによって創立されたと伝えられる。