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福島県須賀川市本町

  • 須賀川宿
 

須賀川宿は奥州街道の江戸から38番目の宿場にあたる。須賀川は鎌倉時代以降、二階堂氏の城下町として栄えたが、天正17年(1589)、伊達政宗に攻められ城は落城、二階堂氏は滅亡した。この地で行われる日本三大火祭りのひとつ「松明あかし」は、このときの二階堂家の霊を弔うために行われてきたと伝える。

江戸時代になってからは白河藩領となり、奥州街道屈指の宿場町として栄えた。独自の町人文化も花開き、俳諧も盛んであったため、松雄芭蕉は奥の細道の旅の途中、この町に8日間に渡り滞在し多くの句を残した。明治元年(1868)の戊辰戦争により町の大部分が被害を受けたため、現在の町並みに旧宿場町の面影をしのばせるものは少ない。