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福島県大玉村玉井字守谷山
2011/04/05取材
三ツ森溜池は、七瀬川上 流を、提長205m、高さ29mの築堤によってせき止めた農業用貯水池で、8.42haの面積に、72万1千m3の水が貯水される。受益面積は本宮町247ha、旧玉井村512ha、合わせて759haである。
この地区では、杉田川、百日川、安達太良川のいずれの川においても、古くから上流地域である大山、玉井地区と下流地域である本宮町との水争いが絶えなかった。
このため、旧玉井村と本宮町が協議し、玉井村の守谷山の麓の三ッ森の地に、一大貯水池を造成することになった。この工事は、昭和6年(1931)に着工し、7年間の継続事業として計画された。当時は農村不況も深刻で、自作農から小作農に転落する者も多く、農民の救済事業としての性格もあった。完成は予定より1年遅れ、昭和14年(1939)6月に完成した。