福島県福島市明治字大黒田地内

 

大日岩は、阿武隈峡にある県の名勝天然記念物。岩上の密生する赤松の老木が壮大な景観の中により一層の風景をかもしだしている。

阿武隈川はこの地で北から西に大きく蛇行しており、右岸に大きな崖を形成している。その中に高さ約20m、幅約40mの大きな花崗岩の一枚岩が露出しており、その中央上辺部に、「大日如来」が浮かんで見えたと云う。岩下には、百畳以上もある平らで見事な石畳が見られる。

昭和12年(1937)、上流に飯野堰堤が出来るまでは、鮎や鮭の遡上があり、六月の鮎が滝を昇る鮎跳ねは見事な光景で、多くの人々が集まり、出店も開かれ賑わった。