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福島県会津若松市東山町湯本字滝ノ湯

 

伏見ヶ滝は、東山四大滝の一つで、落差約5mの雄滝と、落差約6mの雌滝からなる。

この滝には次のような伝説が伝えられる。

昔、藤という名の娘がいた。ある男に想いを寄せていたその娘は、その恋が叶うようにと滝の不動尊に願を掛けていた。ある日、一心に祈っていると不動明王が現れ、「東山の入口に松の古木がある。その松の木に石を投げ、その石が枝に留まり落ちてこなかったら願いはかなう」と言った。

娘はさっそくその松の古木に石を投げてみたが枝に留まることはなかった。何度も何度も石を投げたが、それでもすべて枝に留まることなく落ちてしまった。悲嘆した娘はこの世をはかなみ、この滝に身を投げてしまった。

それ以来人々は、この滝を藤身ヶ滝と呼ぶようになり、今では伏見ヶ滝と呼ばれるようになったと云う。