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秋田県能代市二ツ井町小繋字天神道上

震災前取材

 

斉明天皇4年(658)、阿倍比羅夫は越の国から軍船を引きつれ遠征した。そのときこの地に至り、船一艘と五色の絹織物を献上し、浦の神を祀ったのが七座(ななくら)神社の始まりと伝えられる。比羅夫は降伏した蝦夷の長を、渟代(能代)、津軽二郡の長に定めたと云う。

またこの地には八郎太郎の伝説も残されている。七座神社の七座山に向かっている鳥居付近から米代川を眺めると、川の中に巨石があり、これは八郎太郎が投げた石だと云う。

八郎太郎はこの地で米代 川をせき止め住んでいたが、神々が八郎を追い出そうと白鼠をつかわした。鼠は土手に穴を掘り始めたが、この鼠を狙って猫たちが集まり始めたため、神々は猫をつないでこれを防いだと云う。

それから後は、この地を猫繋(ねこつなぎ)と呼ぶようになったが、後に短くなり小繋(こつなぎ)になったのだという。

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