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宮城県蔵王町曲竹字薬師前

ねぎ屋敷とも呼ばれている我妻家住宅は、青麻山のふもとにある棟門を配した豪壮な屋敷構えである。我妻家は江戸時代に肝煎をつとめた旧家で、神職を兼ねたこともあったので「ねぎ屋敷」とも 呼ばれるようになった。

江戸時代の民家としては稀に見る大きな建物であるとともに、現代に残された数少ない伝統的建造物として、重要指定文化財に指定され ている。

かやぶき屋根の寄棟造平屋で、座敷は床、違棚をもつ正座敷のほかにいろりのある茶の間、料理の間、納戸など8室があ る。これは上層農民にのみ許された構成である。主屋は享保年間(1716~36)に火災にあい、享保16年(1730)に再建されたと伝えられてい る。