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宮城県石巻市中央三丁目

震災前取材

石巻は藩政期には、北上川の舟運で運ばれてくる東北各地の米を江戸に運ぶ千石船で賑わった。この「かんけい丸」の名は、その当時の米を運ぶ千石船の名前「観慶丸」からとったものという。

観慶丸は、江戸からの帰りの便で、船のバランスを取るために、江戸から陶器を船に積み込み石巻に戻っていた。現在、かんけい丸商店で売っている陶磁器は、その当時のものだという。

現在のこの建物は、昭和5年(1930)に建てられた木造のアールデコ調擬洋風建築で、表に見えるところは全部タイルで覆われている。当時はデパートとして使われ、3階にはレストランがあって、当時は珍しいカレーライスも出して いたという。