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福島県只見町只見字下田ノ口

震災前取材

  • 参道
三石神社は、建久年間(1190~99)に、横田城主山ノ内秀基が建立したと伝えられている。要害山の中腹に、「一の岩」「泪岩」「縁結びの岩」の三つの巨石がご神体で、古来からの自然崇拝や巨石信仰からきたものと考えられる。

参道の急斜面を登っていくと、最初に「一の岩」がある。この岩はその形状からして、いわゆる「雌石」で、後ろに開いている穴に頭を入れ祈ると、頭の病気が治り頭がよくなるなどと言われている。さらに登ると「泪岩」がある。この岩からは、1年を通して水がしみだしており、その水で目を洗うと眼病が治るとされている。かつては囲炉裏の煙で目を患っている人が多く、信仰を集めたのだろう。

さらに登ると、社殿が見える。この社殿は、「縁結びの岩」が突き出しているその下に設けられている、ごつごつした岩肌には、無数の小さな穴が開いており、この岩に開いている小さい穴に、親指と小指を使って紐を通すことが出来れば縁が結ばれると言われている。

現在も多くのカップルがここを訪れているようで、岩には多くの紐が通され五円玉がぶら下がっている。