2015/04/16取材

福島県天栄村大字大里羽黒山

  • 羽黒山磨崖仏
この羽黒山は、長城に奥州羽黒山の分社を祀り、古くは山伏の祈祷の場であり、人々は神聖な山として崇めていた。そのようなことからだろう、山の西麓に位置するこの地には、巨大な自然石に、十三体の仏像が横に並んで浮き彫りにされている。

この十三仏は、江戸時代、曹洞宗の高山寺と大方寺の檀家が、合同で先祖代々の追善供養を行い彫刻したもので、九十五人の檀家衆の名が刻まれている。

またこの羽黒山は、歌舞伎の演目で有名な「娘道成寺」に登場する、僧安珍が修行した山とも伝えられる。